Japan Baotist Union
Japan Baptist Foreign Mission Society
日本バプテスト海外伝道協会 紹介
American Baptist Convention
Myanmar Baptist Convention
Thai Karen Baptist Convention
Convention of Philippine Baptist Churches
Uniting Church in Sweden
2023年12月タイ・チェンマイ地区訪問報告
2024年1月31日 安倍砂貴
■訪問時期;2023年12月22日(金)〜27日(水)
■訪問者;6名
島田正敏(海外伝道協会役員)、安倍砂貴(チェンマイ日本の教会員)、関東学院六浦父兄、関東学院六浦中学校生徒、その他
■訪問地
1、ティワタ寮(ファイナムカオ寮)
2、ファイディンモー寮
3、ワソタ村
4、卒寮生との交流
■内容
1、ティワタ寮(ファイナムカオ寮)訪問日 2023年12月24日(日)〜27日(水)
①ヒアリング・生徒数 42名 職員数 4名・高校3年生(2月卒業予定) 5名
進学先は…
1、メージョー大学(チェンマイ県)コンピューター専攻
2、パヤップ大学(チェンマイ県)看護学科
3、シロアム聖書学校(チェンマイ県)
4、ピサヌローク大学(ピサヌローク県)薬学部
5、(未定)
・寮費は2,500バーツ/年
現在、寮費を払えない生徒は12名→石渡さんより支援
②課題・人件費
→現在はコンパッション(アメリカの支援団体)、ファイナムカオ教区、ファイナムカオ寮より4名の職員に給与が支払われている。
1、ムーイさん(栄養管理責任者)6,000バーツ/月 コンパッションから
2、ポップさん(ファイナムカオ教区副牧師)5,000バーツ/月 ファイナムカオ教区から
3、アリワンさん(ファイナムカオ寮責任者)10,000バーツ/月 コンパッションから
4、スパットさん(寮父、教師)8,000バーツ/月 コンパッション(2,000)、ファイナムカオ教区(3,000)、ファイナムカオ寮(3,000)
2027年にコンパッションからの支援がなくなるということで給与をどこから捻出するかが大きな課題。
将来的には1家族(夫婦)に住み込んでもらい寮の管理、子どもたちの世話、料理など全てをやってもらえるようにしたい。その場合、給料は夫婦で12,000バーツ。(予定)また、今後、シロアム聖書学校(チェンマイ県)に進学した卒寮生にインターシップとして戻ってきてもらいたいのでその経費も必要となる。
女子寮の階段の一段一段の高さと幅が均一でないため、足を踏み外し転倒する生徒がいてとても危険なので外付けで階段をつけたい。補修費は約150,000バーツ(約62万円)→手すりの設置の提案・男女寮ともに天井に扇風機を設置したい。
※コンパッションからの継続的支援が2027年までとなるのでその後、どのように寮運営のための資金繰りをしていくべきか。寮内にいると日々の業務に追われ、具体的なアイデアが浮かばない。また、冷静に自分たちのことを見ることができなくなることもある。なので、皆さんが外側からみて感じること、アドバイスやアイデアがあったら何でもいいので教えて欲しいとのこと。
③寮創立30周年記念礼拝について
2024年、寮創立30周年、関東学院や同盟関係者が寮に関わり30年になるとのことで記念礼拝を計画。
日時;2024年8月18日(日)場所;ファイナムカオ教会・日本人で今まで寮に行ったことのある方、関わってくださった方に声をかけ可能ならば現地に足を運んで頂きたい。寮の方でも卒寮生に声を掛け礼拝に参加してもらう予定。当日は現地から配信もあるので日本からも視聴が可能となる。(詳細は後日)・これまでの寮の歩み(細かな情報)と日本人と寮の交流の歴史を記録として残していきたい。→日本側はどのように、どこに、誰が保管していくか。(皆さんにお尋ねしたい。)
ファイナムカオ寮生と
寮職員と教会関係者
ミーティングの様子
2、ファイディンモー寮(ティワタ村から車で20分位の距離にある)
訪問日 2023年12月26日(火)
①ヒヤリング
・生徒数 22名 職員数 2名
・高校3年生(2月卒業予定) 3名
進学先は…
1、専門学校(ランパーン県)電気技師
2、専門学校(メーホンソン県)公衆衛生学
3、ラーチャパット大学(チェンマイ県)会計士
寮費は2,200バーツ/年 現在、寮費を払えない生徒は3名→石渡さんより支援
②課題
・食費の不足→外部からの支援の減少により食費が不足している。
・寮内部(就寝スペース)の床→床がコンクリートの打ちっぱなしのため衛生面などを考慮してタイルを敷きたい。
寮内部就寝スペース
寮内部廊下部分
寮生と
※コンパッションからの継続的支援が2027年までとなるのでその後、どのように資金繰りをしていくか等、ファイナムカオ寮と同様の課題を抱えている。
3、ワソタ村(ファイナムカオ寮より車で1時間半〜2時間)
訪問日 2023年12月25日(火)〜26日(水)
①ヒヤリング(ワソタ教区の責任者ジョソーさんより)
・人口 74世帯215名。(そのうちクリスチャンは約200名。)
・ワソタ教区職員7名(ファイナムカオ村出身者、ファイナムカオ寮出身者がいる。)
・村内に子ども寮はなく、子ども達はワソタ村から2キロ先のビヨタ村のクントゥーンノーイ小学校に親元から通っている。
小学校を卒業すると中学校進学のため、多くはファイナムカオ村やその周辺村に降りてくる。そして、教区または学校運営の寮、親戚の家で生活する。
・ワソタ村は他の村々との中心地となっていて、教会関係のアクティビティーやその他イベントの際には周辺村から多くの人が集まる。
・ワソタ教区内の子どもの数は83名(この数字はワソタ村だけでなく周辺村の子どもも含む。)
土日に教会学校、識字教育、情操教育のクラスを開催している。
中でも音楽教育に力を入れており、ミャンマーから来たヘレン先生が子ども達に歌や楽器(バイオリン、チェロ、ギターなど)を教えている。ワソタのバイオリンチームはクリスマス期間には演奏のため村々を回っている。2023年8月にはファイナムカオ教会で世界的サックス奏者小澤瑠衣氏と共演をした。
②課題
・子どもの健康問題→デング熱やマラリアに感染する子どもがいる。正しい知識と予防方法を学び、村人に伝えていきたい。
・麻薬の問題→麻薬や酒の誘惑が近くにある環境、携帯やゲーム(ゲーム依存やオンライ賭博に繋がる)が常に周りにある環境で生活している子ども達(特に男の子)がそれらに目を向けず健康に健全に生きていかれるようにスポーツを通して健全な心を育てたい。
現在、村内に小さなフィールドがあり、それをサッカーコートのサイズに広げたい。
規定サイズのサッカーコートがあることでサッカー大会の開催、その他のイベントアクティビティーの実施が可能となり、ワソタ村の人たちだけでなく周辺村の人々にも良い影響を与えられる。
教区より住民に説明し話し合いを重ね理解を得る。村長の協力のもと町役場からフィールド整備とトイレの設置の許可をもらう。
雨季に入ると作業ができなくなるので乾期の今の時期から住民、教会員が作業を始める。
しかし、予算は足りておらず、支援をしてくださる団体(個人)を探している。
必要経費
【フィールド整備】 4,476,000バーツ
【トイレ設置】 42,670バーツ
合計 490,270バーツ
予算(細かい内容が必要ならば後日、訳します。)
教区責任者、村長、島田先生
教区責任者、村長、島田先生
教区職員と
ワソタ教会
木々の間に見えるのが小さなフィールド
掘削し面積を広げている様子
住民の代表者との話し合いと教会員への説明
住民、教会員が助け合いながら作業
4、卒寮生との交流
○卒寮生との食事会(2023年12月27日開催)
前回(2023年8月)同様、チェンマイ市内で食事会を開催。
オムコイ郡(チェンマイ市内とティワタ村の間の町)の病院の看護師をしている人と、ファイヤープ村(ファイナムカオ村より3時間くらい)のナーサリーで働いている卒寮生が参加。
○その他、再会した卒寮生
・バンコクのコーヒー会社のオムコイ工場で管理者をしている卒寮生の職場訪問。
現在、プライベートで自分の村でコーヒーを栽培していて将来的に自分のビジネスを広げ村人に職業提供をしたいと話す。今後は育てた豆をバンコク近郊にある石渡さんとタイ人パートナーが経営するホテルで取り扱ってもらう予定。また、タイ国内での販売と日本への輸出を目指す。
過去に旧NPOメンバーが彼の豆を使用したコーヒーイベントを横浜で開催。(日本でこのようなイベントが可能か?)
・警察官
家族がカフェやマカデミアナッツ農場を経営しており日本でビジネス展開をできないかと石渡さんに相談。
※卒寮生と日本人の良き繋がりは現在も続いている。卒寮生の未来や夢をサポートできるよう、また、私たちの活動がよりスムーズにより深いところできるように卒寮生と連絡を取り合いたい。
コーヒー工場見学
エラくん
警察官マックスくんと石渡さん
ナーサリーの先生ナンプラーさん、看護師のチャワさん